乗務４３日目：恵の雨、眠りの雨

今日は朝から雨降り。夜まで止まず。
こういう日はタクシーは一日中、忙しいそうです。
都心なら、どの時間、どこに行ってもお客様がいらっしゃる、そんな日だったようです。

かくいう私は、中島聡とちがって、雨天の走行が苦手。
バイクも自転車も交差点を縦横無尽に走りまわり、ヒヤヒヤの連続。

な、もんで、神経をすり減らしてしまい、儲け時の午前１１時には早々とお弁当休憩をとってしまいました。

休憩をとって町に出ても、お客様の姿が見当たりません。
流しているほかのタクシーもお客様をゲッツできていません。

こりゃ、流れが悪いな、と思って、ザンザン降りの雨の中、また午後の休憩。
休憩後は面白いようにお客様がつながります。
これが雨のパワーなのか！
ドンドン手があがります。
流れが悪かったのではなく、流している場所が悪かったのです。

夕方、いつものように丸の内周回の流し営業。
しかし、１時間流していても、お客様はゲッツできず。
今日は、繁華街に飲みに行くお客さまはいらっしゃらないのかしら？
後ろ髪をひかれながら昭和通を北上し、
上野・湯島近辺への飲み会にいくお客様、ビジネスホテルに帰るお客様をゲッツ。
私は昭和通りには愛称がいいようです。

夕食をとって、先日、付け待ちをした、西日暮里の様子を見にいきます。
３台目なので、ツケ待ちにならんで１０分、ドアをノックするお客様が
「本八幡経由で千葉まで行ってください！」
タクシーの神様がご褒美をくれました！
また、「君は西日暮里は卒業だよ」といわれたような気にもなりました。

千葉までお客様をお送りして湯島天神からの下町営業を数本こなし、
銀座の乗禁明けにそなえます。チップ１８０円ゲットです。

その後、乗禁明けの銀座を３０分間まわって、お客様をゲット、大森海岸経由で池上まで。
イチバン緊張したのが、銀座５丁目から、第一京浜まで、はたしてうまく出ることができるか。

無事、お客様をお送りし、まだ西麻布、恵比寿、あたりでは一仕事できそうな時間でしたが、
雨の運転で体力も気力も消耗していたので、帰庫しました。

帰庫して先輩の話を聞くと、今日は皆さん、忙しかったようです。
先輩には「雨が降っているときこそ走るんだよ」とアドバイスをいただきました。
丸の内で,夜の繁華街に行くお客様をゲットできなかったので、
「今日は繁華街に行く人が少ない」と思ったのが早計でした。
深夜の銀座では、タクシーが足りない状況が発生していたようです。

まあ、これで、雨の日の動き方のコツもわかってきたので、次回に期待です。
営収入は、あと一歩で５万でした。